尿素窒素(尿素)の血液検査.

BUNとSUN

尿素窒素の測定は、かつて、全血を用いて行われていたので、血液尿素窒素(blood urea nitrogen:BUN)と呼ばれていました。

現在では、検査室では血清試料によって測定されていますので、その場合は血清尿素窒素(serum urea nitrogen:SUN)です。

なお、BUNの方がわずかに低めの測定値となります。

体内の動態

尿素は、蛋白の代謝産物であるアンモニア(NH3)から、尿素サイクル(オルニチンサイクル:OC)により合成されます。

このサイクルは、肝臓、腎および赤血球にありますが、尿素合成の主役は肝臓です。

尿素は,体外に排泄されるN量の80~90%を占め、ヒトではN排泄経路の主役となっています。

正常の血清では、8~23mg/dlの尿素N濃度を示します。

尿素は、体内で再び代謝に用いられることはありません。血液から腎の糸球体を通って尿中に排泄されます。健康人では、1日に20~35g程度の尿素が尿中に排泄されます。

SUNが高値となる場合

・蛋白摂取量の増加
・組織蛋白の異化冗進
・消化管出血
・腎血流量の減少
・腎障害
・尿路の閉奉

SUNが低値となる場合(臨床的には問題にならない)

・妊娠
・組織タンパクの異化減少
・タンパク摂取量の減少
・重篤肝障害
・強制多尿